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今月のちょこっと養生コラム ~四月~ 【〜五行論 肝〜】

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雪も溶け、陽気が盛んな季節になりました。皆さま春はお好きですか?

今月は漢方の五行説"木ー肝"についてお話しします。

大まかに言うと肝には、全身に気を巡らせ、栄養素や血液など必要なエネルギーをスムーズに流す働きがあります。

肝は生命エネルギーである『気』のバランスを調節し、全身に巡らせる役割を担っています。そのため肝が元気に機能していると、精神面でも安定を保つことができます。
また、『血』を貯蔵する役割もあり、読書の時には目に、運動する時には筋肉にと、貯蔵してある血を必要な器官に供給します。
そして、胆汁の分泌を促して消化を助ける働きや、筋や腱に栄養を与え、関節を支える働きもしています。

一日の朝は、一年の春に相当します。
そのため、季節的に春に出やすい症状、朝に出やすい症状を東洋医学では"肝"が関係していると考えます。

朝を迎え、眠っていた身体が目覚めようとする時は、植物で言えば種子から芽を出す時期に例えられ、"気"のエネルギーを最も多く必要とする時間帯です。
普段から、倦怠感など身体を支えるエネルギーが不足している場合(気虚)、ストレスを多く抱えて、"気"のエネルギーの流れが滞っている場合(気滞)は、この時間帯にお辛い症状が出やすいです。
朝からイライラしたり、身体のエネルギーが上昇し、熱のこもった感じや炎症が生じたりします。
怒りっぽくなる、目の充血、耳鳴り、めまい、頭痛、不眠などのお悩みは特に春に多くなります。

ここで重要なのは精神生活です。
肝が亢進しやすい季節は、気持ちも高ぶりやすく怒りの感情が芽生えやすくなりますので、朝余裕をもって起き、ゆったりとした気持ちで身体を軽やかに動かし、一日の始めを過ごすことが大切です。

東洋医学の基礎となっている医学書である『黄帝内経』(こうていだいけい)では、春の健康法を以下のように述べています。

「春の三ヶ月は、万物が古いものを推し開いて、新しいものを出す季節であり、天地間の生気が発動して、ものみなすべてが生き生きと栄えてくる。人々は少し遅く寝て少し早く起き、庭に出てゆったりと歩き、髪を解きほぐし、体をのびやかにし、心持ちは活き活きと生気を充満させて、生まれたばかりの万物と同様にするがよい。」「大いに心をはげまし目を楽しませるべきで、体をしいたげてはならない。これが春に適応し、「生気」を保養する道理である。もしこの道理に反すると、肝気を損傷し、夏になって変じて寒性の病を生じ、人体がもっている盛長の気に適応する能力を減少させてしまう。」

北海道はまだ朝晩寒く、桜の蕾もぎゅっと硬いですが、
植物たちは大地のエネルギーを吸収して、葉をつけ花を咲かせる準備に入っています。快適な夏を迎えるためにも春の養生が大切ですね。

寝る時間が多少遅くなってしまっても、朝は早く起き、ゆったりした服を着てのんびりお散歩して風を感じましょう。 緑が濃くなる植物の移り変わりを目で観て楽しみましょう。

春におすすめの食物
ほうれん草/キャベツ/たけのこ/アスパラガス/にら/小松菜/みつば/セロリ/春菊/ミント/柑橘系の果物/酢/梅干し


漢方スタイリスト/ヨガ講師/アロマ検定1級 工藤かおり
フォト/千葉卓也




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