まだまだ寒い2月ですが、暦の上では春。みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
先月から✳︎気血水についてお伝えしていますが、
今月のテーマは『気滞(きたい)』です。
「気」は、生命を維持するためのエネルギーですが、気が停滞することを「気滞(きたい)」といいます。
脇やお腹の張り/抑うつ傾向/ゲップがでる/イライラする/偏頭痛がある/喉がつまるような感覚がある
などの症状ありますが、
代表的な気滞の症状として「梅核気(ばいかくき)」があります。
梅核気は文字通り、梅の種が喉につかえている感じがすることから名づけられました。しかし実際には喉に何もできてはいないため、吐き出したり飲み込んだりすることはできません。検査をしても何も見つからないので気のせいだと見過ごしてしまいがちでもあります。
いつも何か喉につかえていて、取れないのでついつい咳払いをする。試験やプレゼンなど、緊張時に咳払いをするという経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
気滞が起こる一番の要因は、ストレスです。ストレスで気を流す機能(肝の疏泄機能)がうまく働かなくなり、それによって気が流れずに滞ってしまいます。
そこで今回はストレス対処法(コーピング)をお伝えします。
地球から離れてシップの中だけで長期に渡り過ごす、宇宙飛行士にもストレス解消法として採用されている方法が次の通りです。
(1)ストレスに対してどんな気晴らしや対策を行えば効果的かリストアップします
「できるだけ多くあげる」ことが大切です。100個を目標に頑張りましょう。
目を閉じる/好きな食べ物を想像する/青空を見上げる/コーヒーの香りをかぐ などポジティブなことをリストアップしましょう。
(2)実際にストレスがかかった時、それがどういうストレスなのかモニターします
弱いストレスか強いストレスか。そして、自分の体にはどのような反応として現れたか、例えば心臓がドキドキする体の反応か、気分が沈む心の反応か、客観的に観察します。
(3)そのストレスに見合った気晴らしや対策を行います
体に反応が現れることが多い「頑張るストレス」の時には、音楽を聴いてリラックスするなど、気分を鎮めるものが効果的と考えられています。
逆に、心に反応が現れることが多い「我慢するストレス」の時には、カラオケで盛り上がるなど、気分を上げるものが効果的と考えられています。
(4)その結果、ストレスが減ったかどうかを自分で判断
まだストレスを感じていたら、さらに対策を続けたり、別の対策に切り替えたりします。
ストレス=緊張は悪者にされがちですが、私たちは適度なストレスがないと充実した日常生活を送ることはできません。このように自らのストレスの観察、そして対策を、意識的、徹底的に繰り返し、うまく付き合っていくことが心身共にめぐりの良い状態へとつながります。
気の滞りを解消するストレスコーピング、ぜひやってみてくださいね!
✳︎気血水とは、漢方で考える基本的な人体の構成成分です。
互いに助け合い、コントロールしあい、密接に関係しあいながら全身をめぐり、生理機能を営んでいます。質の良い気血水が身体を巡っていると健康といえますが、足りなくなったり、滞ったりすると心身に不調が現れます。
漢方スタイリスト/ヨガ講師/アロマ検定1級 工藤かおり
フォト/千葉卓也
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