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2020/09/02ニホンドウ漢方ブティック

今月のちょこっと養生コラム ~九月~ 食養生①

こんにちは。 処暑(厳しい暑さの峠を越し、朝晩は涼しくなる頃)を過ぎましたが陽射しが強くまだ蒸し暑い日が多く続いていますね。
皆さん食欲はありますか。日々どのようなものを食べていますか。ジュースやアイス、そうめんなど、冷たいものばかり摂っていませんか。

今月は食養生についてお話しします。とても大切なことです。

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養生=命を養う行いと8月の心養生でお伝えしましたが、
食養生とは、食物の性質や効能を活かし、病気の予防や健康増進を、食事を通して図ることをいいます(ちなみに食療とは食物と生薬の性質や効能を活かし、病気の補助治療や回復を食事を通して図ることを言います)。

意識したい食べ方は次の通りです

『身土不二(しんどふじ)』
身土不二とは、"その土地で穫れた旬のものを食べましょう"という意味です。
身体は、食べ物を始めさまざまなものを環境から取り入れています。水、空気、光、音、香りetc...環境と身体は密接な関係にありますから、その季節に自然にとれるものを中心に食べることが出来れば、暮らしている場所の気候・風土に適応し、季節の変化についていくことができます。
たとえば暑い国でできる作物や夏の野菜は、人間が暑さに対応しやすいような、身体を冷やし、ゆるめる働きのある成分が多いです。寒い冬に、熱帯産のバナナやパイナップルを食べたり、夏にとれるトマトやキュウリを食べたりすれば身体は冷えて、環境に適応することができません。
日本は四季がはっきりしているので、何が旬か分かりやすいですね。スーパーでたくさん並んでいるものを選びましょう。

『一物全体(いちもつぜんたい)』
一物全体とは、"一つのものを、皮も根も丸ごと食べましょう"という意味です。
一つのまとまりのあるもの(種子、実、葉、根など)は、それだけでバランスがとれています。特に種子や実は、そのまま次の世代を生み出せるほどですから、バランスのよい、生命力に満ちた食べ物といえるでしょう。
ヘタや芯、皮などを煮出してつくる★ベジブロスの作り方をラストにご紹介しますね。
更に、似ているものはそこを補うという考え方に、似類補類(にるいほるい)がありますが、豆は胎児や腎臓の形に似ていると考え、漢方では生命力を養うのに良いとされています
魚なども、小さなものは丸ごと食べてしまいましょう。(大きさの目安は手に乗る程度と覚えると良いです)逆にいえば、大きな動物や魚は、消化するのにエネルギーを沢山消耗しますので、あまりたくさん食べないほうがいいということになります。特にお肉を食べる時はよく煮込んで柔らかくしていただきましょう。

『お腹が空いてから食べる』
グウ〜〜〜、とお腹の音が聞こえてから食べましょう。内臓を休ませてあげてから、ゆっくり、よく咀嚼して腹6分目程度にいただくと、消化にエネルギーが使われすぎないので食後も眠くなりづらいでしょう。
食事の回数はその方の体質によって違います。1日3回食べなければならない訳ではありませんし、水分量も然りです。ご自分に合った量、タイミングを見つけましょうね。

食事は人を良くする事と書きます。

お菓子ばかり食べているとおかしな子になる
肉ばかり食べていると憎たらしい子になる
野菜ばかり食べていると、、、優しい子になる。
食育の先生の言葉が印象的です。

昨今の日本では、世界中の食べ物が手軽に入手できるようになりました。大自然の一部である自分の身体を健康に保つ(または更に健康を目指す)ためには、ほんの少し頭を働かせなくては「自然な暮らし」が出来なくなっています。
私達の身体は食べた物で出来ていますから、自分の身体と「食べること」に興味を持ち、
今一度、今日1日何を食べたか振り返ってみましょう。身体と心が喜ぶ食事を摂れていましたか?

次回、食養生②へつづく


★ベジブロス 〜野菜の切れはしやくずで簡単出汁の出来上がり〜
作り方はとてもシンプル
①野菜のヘタ、皮、茎、種、根(両手に収まる程度)とお水と少量のお酒をお鍋に入れて弱火でじっくり煮出す ②ざるに上げて濾す
③塩、胡椒で味を整える

ポイント
・根菜などの根の土はキレイに洗って使用しましょう
・玉ねぎの皮を入れると黄金色になり奇麗です
・セロリや三つ葉など香り高い野菜もおすすめ
・ブロッコリーやカリフラワー、南瓜の種などアクの強いお野菜はベジブロスにあまり向かないと言われています。沢山入れないようにしましょう。


漢方スタイリスト/ヨガ講師/アロマ検定1級 工藤かおり

フォト/千葉卓也


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