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2021/03/24ニホンドウ漢方ブティック

今月のちょこっと養生コラム ~三月~ 【〜休養生②瞑想〜】

こんにちは。季節は春ですが、まだまだ寒い日が続きますね。
皆様お元気でいらっしゃいますか?

2月につづき、休養生(命を養う行い)についてお伝えします。今月は『瞑想』です。

スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツをはじめとする著名人やアスリートなど、世界中で瞑想や※マインドフルネスメディテーションを生活に取り入れている方が多くいらっしゃいますが、瞑想とは一体何でしょうか。

その定義はとても難しいものですが、漢方では"気の流れを整える呼吸と意識のトレーニング(気功)と同様です。
ここでは"意識(五感)を外部から遮断して、自分自身の内側に集中し続け、マインド(頭)とハート(心)が鎮静していく様子を体験すること"
としておきます。

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瞑想を始められた方から質問されることがあります。
「目を閉じて座っていても雑念が湧いてきて『無』になれないのですがどうしたらよいでしょうか」
まず、「私もそうですよ」お伝えします。
頭に雑念が湧き、心に思うことが出てくるでしょう。
なぜなら私たちは日々、頭で考え、心で思い、身体で行動して生きていますので、
常に動いている状態だと言えます。過去の経験やトラウマなど、思考や感情の癖もあります。黙って座ったところで、すぐに全てが静かにはなってはくれません。

集中できない精神状態を表す言葉に『モンキーマインド』があります。
頭の中にジャングルがあって、たくさんのお猿さんが木から木へ飛び回っている状態がイメージできるでしょうか?  心がここになく、常に頭が騒がしく動き続ける落ち着かない状態ですね。
騒がしくなることは一瞬でも、落ち着くのには時間が必要です。

質問の答えですが、
「雑念を完全に取りのぞこうとする思考から離れ、今現在の心の注意力の対象=「呼吸」に意識を何度でも戻す練習をしましょう。」
とお答えします。

先月は睡眠についてお伝えしましたが、
睡眠と瞑想の主な違いは、心の注意力=意識の違いです。
眠っている時、私たちは自分が誰であるか、何をしているのかなど、無意識ですね。
瞑想中は、呼吸や様々な対象物に頭と心を集中し続けるので、意識は覚醒しています。
そして、睡眠も瞑想も目を優しく閉じた状態ですが脳波が異なります。
瞑想中の脳波はリラックスした状態であるα(アルファ)波が出ます。
睡眠に入ると、α波は徐々に減少して、代わりにθ(シータ)波が主体となり、睡眠がさらに深まるとδ(デルタ)波が目立つようになります。
α波がたくさん出ている状態で眠りに入ると熟睡できて、短時間でも満足感のある睡眠が得られますので、おやすみ前の瞑想は特におすすめです。

改めて、「休養」とは脳を休めることです。
ハーブティーを飲む/ゆっくり湯船につかる/ペットと戯れる/アロママッサージを受ける。などといったリラクゼーションや、音楽を聴く/本を読む/友人とお喋りをするなどの趣味は全てアクティビティ(活動)に入ります。
リラックスしていても脳は活動しているので、完全な脳の休養にはなりません。

眠ることが難しい方は、頭を覚醒させながらも休ませる習慣をつけるために瞑想の練習を始めてはいかがでしょう。
まず背筋を伸ばして安定した姿勢で座り、優しく目を閉じて呼吸に意識を向ける、『5分程度の瞑想』を毎日の生活に取り入れてみましょう。

脳がリラックスして頭と心が鎮静されてゆくのがわかります。

春はゆっくり迎えることが大切です。
この時期寒の戻りで体調を崩す方が増えますので、ストールや下着などを工夫して、皆様温かい装いでお過ごしください。

※ 過去の経験や先入観ににとらわれることなく、体の五感に意識を集中させ、今という瞬間、瞬間へ、一切の評価や判断を挟まずに気づき続け、受け入れる心を育む練習。

漢方スタイリスト/ヨガ講師/アロマ検定1級 工藤かおり

フォト/千葉卓也


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