大通BISSEトップページ/ショップからのお知らせ/ニホンドウ漢方ブティック/今月のちょこっと養生コラム ~十月~ 【〜動養生(どうようじょう)〜】
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夏(陽)から秋(陰)に変化するこの季節は、
心も身体も緊張しやすく、様々な症状が出やすくなりますがみなさまお元気でお過ごしですか?
漢方の考えでは、春と秋は特に自律神経のバランスが崩れやすくなるといわれています。
自律神経のバランスが崩れると、
イライラしやすい、気分が落ち込む、動悸・息切れがする、不眠、汗の異常、食欲がない(または過食)、便秘や下痢などの消化器トラブル、
などが起こります。
自律神経は脊柱(背骨)の右側と左側にある神経です。
背骨は1本の骨ではなくて、「椎骨(ついこつ)」と呼ばれるブロックの形をした骨がいくつも積み重なってできています。
脊柱は、頭側から頚椎(けいつい)7個、胸椎(きょうつい)12個、腰椎(ようつい)5個があり、その下に、仙椎(せんつい)、尾骨(びこつ)があり、ブロックの数は併せて24個あり、多くの場合1つ1つ動かすことができます。
秋は体を動かすのに最適な季節ですが、みなさま運動の習慣はあるでしょうか。
ランニング、スイミング、サイクリング、ウォーキングなどの有酸素運動は、代謝が上がるだけでなく、セロトニンの分泌を活性化します。
セロトニンが活性化することで、心が落ち着き、脳がリラックスするので、このような運動はおすすめです。
今回は有酸素運動をすることが難しい方におすすめの、背骨運動、
【椅子に座ったキャット&カウのポーズ】を紹介します。
方法
①椅子に浅く腰掛け、膝と足を腰幅に開いて足の裏を床に安定させてどっしりと座ります。
②両手(掌を下向きにして)を腿の上に起き、腰を立てて下腹に力を入れ、背筋を伸ばして座ります。
③目を閉じて意識を内側(呼吸)に向けます。
コントロールしていない今の自然な呼吸を続け、気持ちを落ち着かせます。
④息を吐きながら坐骨(お尻の2つの骨)の後ろに腰を傾け、背骨を丸めます。
顎をひき、おへその辺りを見て、肩もすくめます。【カウポーズ】
⑤息を吸いながら腰を立てて、今度は腰を前に傾けて、胸の中心(胸骨)を真上に引き上げます。肩も後に引き、首が窮屈でなければ顔も上げましょう。【キャットポーズ】
④ー⑤を深呼吸に合わせてゆっくり、10回程度行いましょう。
(吐いて吸ってで1回)
ポイントは、
・意識を呼吸と背骨の動きに集中し続けること
・吐く息は背中を広げ、吸う息は胸を広げること
深呼吸と共に背骨全体を動かすと、❇︎呼吸筋 が活性化され、十分に汗が出るほどの運動になります。また、呼吸で横隔膜が動くと内臓のマッサージにもなり、更に適度な身体の疲労(運動)は良質な睡眠(休養)につながります。
夏は遅く寝ても早起きが大切でした(できるだけ太陽の陽を浴びて身体の代謝を活発にするとされているため)が、秋は、少し遅めに起きて睡眠時間を増やしましょう。昼に仮眠を取るのもよいです。
ここで無理をすると冬の寒さに身体を痛めやすくなります。
その方にあった動養生=体を動かす養生は必ずあります。
背骨は呼吸と気の通り道です。夏の暑気により消耗した"気"を、この時期に回復しましょう。
❇︎ 呼吸運動をするときに動かす筋群全般。主にお腹の中にある横隔膜と肋骨の間にある肋間筋。
漢方スタイリスト/ヨガ講師/アロマ検定1級 工藤かおり
フォト/千葉卓也
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